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日本のラーメンが世界のどこへ行ってもたべられたら嬉しいね
世界中の人がラーメン大好きって言ってくれたらもっと嬉しいね
世界無形文化遺産に認定された事も相まってか世界的に日本食が注目されています。寿司はすでに世界中に広まり現地化され定着しています。
専門店で次に続くのはラーメン、うどん、洋食などが有力でしょう。おでん、串物もおもしろいですね。
近年、特に注目を浴びているラーメンの可能性を探って行きます。
ラーメン店を世界に展開するのに大きく二つの問題があります。
*レシピ(食材)
*価格
日本で人気のラーメン店を海外にもっていく場合、全く同じレシピだと困難があります。
その訳は日本独自の調味料(醤油、味噌etc)を使い昆布や魚節等を多用するレシピが多いからです。日本からの輸入品に頼らざるを得ないので原価が高くなってしまいます。
そして豚や酒、みりんを使用している事で多くの人々が宗教上食べられない問題もあります。
日本人にはあまり馴染みはありませんが、世界には様々な宗教が混在しているいじょう避けては通れない問題です。
どんなラーメンならば世界で通用するのか・・・?
既存のラーメン店のレシピに限界があるのならば、最初から世界展開を考えたラーメンレシピで作ってしまえばいいのではないでしょうか。
まず宗教上の禁忌に触れるような食材を避けて、かつ大体どこの地域でも大衆的な価格で提供できる食材に絞り
日本で美味しいと認められるレシピのラーメンを開発すれば可能性は出てくるでしょう。
照準はハラル
世界で一番人口が多くて、厳しい食の戒律があるイスラム教。その戒律をパスしたハラル認証を受けれるポテンシャルのレシピ。
そのためには、〈豚、アルコール製品〉を使わない。
かつヒンドゥー教等も考慮し牛も使わない。
おのずと〈鶏〉を軸にしたラーメンに絞られてきます。
ベジタリアンも考慮して農産物だけで作るレシピのラーメンも用意が必要でしょう。
とにかく軸はハラルに合わせてレシピを作っておく事で他の宗教にも対応できるラーメンができます。
そこでイスラム圏の食材の情報を求めて現地調査をしてきました。
現地調査はどこの国へいくべきか!?
ハラル認証とは地域ごとにルールが違います。それぞれの国のハラル認証の信頼性は全く異なるのです。
世界最強のハラル認証を調べるとサウジアラビアだという説がありました。
しかしサウジはいろいろと不安定な中東でありますし、サウジに拠点を置いてビジネスというのも考えづらい…。
ならばどこの国へ向かうか、結論としてマレーシアに決めました。その訳は、
まず、2010年の世界におけるイスラム人口は約16億人、世界人口の23%を占めます。
2030年には約22億人になる計算だそうです。そしてこのイスラム人口の一番多い地域というのが、実はアジア大洋州地域なんです。
俗にいう東南アジア周辺には、なんと世界イスラム人口の7割が住んでいます。
その中でもマレーシアのハラル認証はハラルハブの機能を持っており。ハラル認証の信頼性では世界2位といっていいでしょう。
さらに国民の6割強がイスラム教徒で中華系民族やヒンドゥー教のインド系民族も多くいる多民族(多宗教)国家でもあり、そして欧米人や日本人も多く駐在している。
イスラム圏で英連邦に属していて東方政策を掲げるほどの親日国。経済成長が著しくインフラも整備されており政情も安定していて治安も良い。ムスリム(イスラム教徒)の海外旅行先では世界一という。
我々日本人が根を張るにも良い環境がそろっています。
足でかせぐ現地情報
日本で下調べをしておいた情報を元に渡航し、主に日本式のラーメン事情、ハラル(ハラム)の飲食店、流通している食材価格、現地の業者さんや市場などを調査してきました。
率直な感想としては肌で感じるのは大切なことだとしみじみと思いました。
日系企業も多く進出しており日本で見かける飲食店もたくさん出店していました。が、ハラルのラーメン店は少なかったです。
そして日本食に対する彼らの興味は大きいようです。需要に見合った供給がなされていないといってもいいでしょう。
日本にてRAMEN開発
現地データを元に何が使えて何が使えないかを頭に叩き込み、だいたいどこの国でも同じレシピで再現できて現地でハラル申請ができる日本でも美味しいラーメンのスープの開発です。
試作を重ねた末プロトタイプのスープ、タレが完成しました。
プロトタイプのハラル対応可能レシピのラーメン
【はらるるチキンソルト】
ラーメンの証明
完成したレシピが日本で美味しいと認められなければ、美味しい日本のラーメンを海外へもって行くという根本が成り立たない。
まずはどうするか?
…面白い発見をしました。